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掃き溜め場

しんどいオタクの戯言

リアコとかそういう話

 

 

 


私はリアコではない。

 


突然何を言いだすんだって感じですよね、私もそう思います。
最近色々なことがありすぎて、自分の中で気持ちの整理がつけきれなくて、半ば混乱しながら文章を打っているので、まあいろいろと大目に見てやってくれると幸いです。

 


私は推しさんのことが好きだ。
推しさんの演技している姿が好きだ。推しさんのコメントの端々からキャラクター愛が感じられるところが好きだ。推しさんの歌っている声や表情が好きだ。推しさんの誰に対しても平等に優しく接するところが好きだ。推しさんのちゃんと目を見て人の話を聞く姿勢が好きだ。推しさんのその場をとっちらかして回ってるようで実は一番周りを見ているその心遣いが好きだ。好きなところをあげようとすれば幾らでも出てくる程度には推しさんのことが大好きだ。

 

勿論相手も人間なのだから流石に全肯定することはできない。イベントに行ったりして彼の姿を見るとき、「それはどうなんだ」と思う言動も多々ある。
それでも私は、推しさんのことが大好きだ。「一ファンとして」大好きだ。今は有名ではないけれど、いつかアニメの主演を演るような人気声優になって欲しいと心から願っているし、スタッフさんその他に彼の人気を示すためにもイベントは満席にしたい、出来ればそこに自分も参加していたいと思う。ファンが増えることは喜ばしいことだ。


でも売れて遠くに行ってしまう(この言い回しから既に厄介臭を感じる点については目を瞑ってほしい)のはやっぱりちょっと寂しいから、「◯◯って名前の熱心なファンが長いこと自分のことを追っかけている」と本人に気付いていて欲しいなあと思う。だから毎回同じレターセットを使って手紙を書いたり、偶にプレゼントを付けたり、頻繁にツイートにリプライを送ったりしている。

 

ただ認知が欲しいだけの、そこら辺に沢山いる、それなりにお金を落とすオタクの一人。語弊を恐れずに言うならば、推しさんから見た私は「良いファン(金蔓)」の一人。

 


……の、筈だった。

 


先日あったイベントで、偶々良い席のチケットが当たった。最前列ど真ん中。いつも自分の見る先を遮っている他のオタクの後頭部なんて一つもない、ひらけた視界。まるで対面で推しさんと話しているかのような距離感のイベントだった。


終わった後、推しさんは手を振りながら袖に消えていった。私も他のオタクと同じくそれを手を振りながら見送っていたのだが、普段鈍感でファンサされても気付かないような自分でも分かるくらい、ちゃんと私の目を見て手を振り返してくれた。吃驚した顔をしていた(であろう)私に向かって笑顔を向けてくれた。好きだ、と、思った。

 

次に行ったイベントは、あまり良い席ではなかった。それでもファンサが貰える程度の近さはあった(し、実際貰えた)のだが、自分の視界に常に入り続ける他のオタクの存在がとてもとてもとても不愉快だった。そのイベントには推しさん以外の声優さんも出演していたので、その場にいたオタク全員が推し被りである筈がない。けれど、言葉を選ばずに言うなら、私はその場で自分より前にいるオタク全員に嫉妬していた。特にヘアメをしてブランド物のバッグを持っているような、あからさまにリアコであろう容姿をした彼女達を見て、すごくもやもやした感情が自分の中に生まれた。これまでの推しさんの現場で見たことがあるオタクではなかったから、恐らく他の声優さんのガッツなのだろう。正直私の推しさんの現場は「THEオタク」という感じの身形の人間が多いので、そういう格好をしているとかなり目立つのだ。

 

もし、これから先推しさんの現場にもこういう見るからにリアコなガッツが来るようになったら。もし、そういうオタクが自分より前の席に座っていて、推しさんからファンサを貰っていたら。考えただけで吐き気がした。

 


初めの記事でも書いたが、私は自分がブスであることに相当なコンプレックスを抱いている。本当は私も女の子らしく可愛い格好をして現場に行きたいと思う。でも、私にそんな格好なんて似合わない。ブスが可愛い服を着たって哀れな姿になるだけだ。色々な現場で偶に見る、ロリータ風な洋服を着たオタサーの姫的なブスのようにはなりたくない。そういう考えから、髪はヘアメなんて出来ないくらい短く切っているし、服装も意図的に男性的・中性的に見えるようにしている。


この書き方だと嫌々こういう格好をしているように捉えられるかもしれないが、決してそういう訳ではない。少なくともリズリサやaxesのようなふわふわキラキラブランドを着ているときより何十倍も似合っていると思うし、だからこそ今の路線の自分に不満があるわけでもない。やってもほぼ変わらないと言われるメイクも現場に行くときは特に頑張ったり、自分なりに見てくれが比較的マシなオタクになろうと努力はしているつもりだ。

 

けれど、ヘアメのガッツを見て、私も推しさんには可愛いと思われたいと、そんな感情が自分の中にあることに気付いてしまった。「一ファンとして推しさんのことが好き」と言っておきながら、そんなことを思ってしまうところに厄介臭を感じますね。私もそう思います。ただのファンなら「こう見られたい」だなんて思う筈がないのですから。

 


そもそも、今の推しさんはこれまで好きだった声優さん方とは性質が全く違うタイプの人なのだ。声優を推しているのに、今の推しさんの声がタイプだというわけではない。


それならどうして私は推しさんのことが好きなのか?答えは明確、「歌っている姿と、人柄に惹かれたから」。……あれ?これってもしかして声優として「好き」なんじゃなくていち男性として「好き」ってことなんじゃないの?

 


って事実に気付いてしまったのがつい先日のことなんですけれども。いや、以前から薄々気付いてはいました。けれど、自分がリアコであることをどうしても認めたくなかった。こんなブスが毎回現場に足を運んでいる上に度々視界に入る時点で推しさんからしたら迷惑なことかもしれないのに、その上リアルに恋してる感情までぶつけられてしまったらたまったもんじゃないだろう。「ブスだけど金は落とすオタク」から「金は落とすけどブスでリアコの気持ち悪いオタク」に格上げ待った無しだ(降格、の方が正しいですかね)。


自分が推しさんだったら、こんなブスにガチ恋されて少なくとも良い気持ちには欠片もならないと断言できる。それでもファンを選別できるわけじゃないから、イベントの度に苦々しい気持ちを押し殺しながらステージに立つのだろう。リアコ拗らせてるのは自分なのに、こんなブスに好かれた推しさんが余りにも可哀想だ。

 

私はただ推しさんに売れてほしいと願うだけの唯のオタクだった筈なのに、どうしてこんな厄介な気持ちを抱いてしまったんだろう。どうしてこんな厄介な気持ちを無視できなかったんだろう。これから先、自分が推しさんに不快な気持ちにしかさせられないことが悲しくて仕方がない。それなのにこの感情は手放せない。この文章を打ちながら涙が止まらない。純粋に彼の成功を願う一ファンでいたかったのに、もう彼の「応援してくれてありがとうございます」の言葉もちゃんと受け取ることができない立場になってしまった。その事実がただただ辛い。

 

ごめんなさい。好きになってしまってごめんなさい。謝ってはいるけれど、他界出来る訳ではない。これから先もずっと、推しさんがカノバレするか結婚を公表するまで、私は推しさんの現場に行き続けて、ファンサが貰えないと病み、自分より可愛らしいガッツを見つけては病み、推しさんの言動ひとつひとつを深読みしまくって病むのだと思う。面倒なオタクでごめんなさい。

 


私はリアコではない筈でした。